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Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド
リリース7.0
E05167-01
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移行時のグローバリゼーション・サポート

ttMigrateユーティリティを使用すると、1つ以上の移行オブジェクトをTimesTenデータ・ストアからバイナリ・データ・ファイルに保存したり、それらのオブジェクトをバイナリ・データ・ファイルからTimesTenデータ・ストアにリストアすることができます。移行オブジェクトには、表、キャッシュ・グループ定義、ビュー、順序などがあります。

この項の内容は次のとおりです。

このマニュアルの「データ・ストアのコピー、移行、バックアップおよびリストア」および『Oracle TimesTen In-Memory Database APIリファレンス・ガイド』のttMigrateに関する説明も参照してください。

オブジェクトの移行とキャラクタ・セット

ttMigrateによって、オブジェクトのキャラクタ・セットで保存する各オブジェクトにタグが付けられます。デフォルトでは、ttMigrateによって、オブジェクトのデータがデータベース・キャラクタ・セットで格納されますが、-saveAsCharsetオプションを使用して異なるキャラクタ・セットを選択することもできます。このオプションは、作成モード(-c)または追加モード(-a)で指定できます。

ttMigrateを使用してオブジェクトをリストアすると、そのオブジェクトは必要に応じて暗黙的にターゲット・データ・ストアのデータベース・キャラクタ・セットに変換されます。受信したデータの一部をターゲット・データ・ストアのデータベース・キャラクタ・セットで表現できない場合は、キャラクタ・セット変換の結果、データが失われる可能性があります。

データがターゲット・データ・ストアのキャラクタ・セットでエンコードされているとわかっている場合は、-noCharsetConversionオプションを使用できます。このオプションは、リストア・モード(-r)でのみ指定できます。-noCharsetConversionオプションを使用すると、データは、ttMigrateによってターゲット・データ・ストアのキャラクタ・セットと同様に処理されます。

リリース7.0より前に作成されたタグ付けされていない文字データをリリース7.0以上のデータ・ストアにリストアする場合、そのデータは、ttMigrateによってターゲット・データ・ストアのキャラクタ・セットと同様に処理されます。

データの保存中またはリストア中に暗黙的または明示的なキャラクタ・セット変換が発生した場合は、常に、ttMigrateによって警告が発行されます。

移行と長さセマンティクス

ttMigrateによって、CHARおよびVARCHAR2列の長さセマンティクス情報が保存されます。TimesTenリリース7.0以上で作成されたデータ・ストアにオブジェクトをリストアする場合は、ttMigrateによって長さセマンティクス情報がリストアされます。

リリース7.0より前のTimesTenにオブジェクトをリストアすると、キャラクタ・セマンティクスを持つ列はバイト・セマンティクスに変換され、列長は元の列のバイト長と同じになるように調整されます。

7.0より前のオブジェクトをリリース7.0以上に移行する場合は、バイト・セマンティクスが使用されます。

言語索引の移行

ttMigrateでは、言語索引をサポートするTimesTenリリースへの言語索引の移行がサポートされています。リリース7.0より前のTimesTenに移行する場合は、ttMigrateによって、言語索引をリストアできないことを示す警告が発行されます。言語索引なしでも、表の移行は実行されます。

キャッシュ・グループ表の移行

NCHAR/NVARCHAR2列を含むキャッシュ・グループ表は、7.0より前のリリースにはリストアできません。7.0より前のリリースでは、キャッシュ・グループ表にこれらのデータ型は使用できません。